育児日記

育児日記(18/07/11)『あっという間の1時間』

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今日も朝から陣痛促進剤の投与です。

昨日は夕方からけっこう痛みが強かったということもあって、今日は9時前には付き添えるように病院へ移動。

 

陣痛室に入ると投与は始まっていたものの、まだ余裕はある感じ。

「今日はいっちゃんに会えるかなー」

とか話していたと思います。

 

陣痛促進剤の投与量は、昨日始めた時と同じく少ない量から。
昨日と同じように30分おきに投与量を増やしていきます。

2段階ぐらい投与量を上げたときから、結構痛みが増してきてるようで、痛みとしては昨日の夕方ごろと同じぐらい痛いと。

特に腰を突かれるような痛みが強いようで、私は腰をさすってあげることしかできませんでした。

 

こういうとき、旦那はほんと無力です。

付き添ってくれて腰をさすってくれるだけでも全然違う

とは言いますが、ほんとそれしか出来ないし、そんなことが何の力になるんだ。と私としては思ってました、、、。

 

そんなこんなで痛みが増してきてはいるようですが、いまだに張りと痛みは規則的にはならず、腰をさすってあげることしかできない、もどかしい時間が過ぎていきます。

張りと痛みが和らいでいた時は何を話してたかな。

「今日も来ないかなー」
「いっちゃん早く出ておいでー」
「いっちゃんも頑張ってるんやなー」

とかそんな話をしていました。

 

時間もお昼になり、昼食が運ばれてきます。
今日はカレーとサラダとスイカ(だったかな?)

ただ奥さんは痛みもあって、カレーは喉に通らず、スイカを少しだけを食べていました。

今日も長丁場になるだろうし、いざ出産ってなったらさらに体力を使うだろうからしっかり食べてもらいたかったのですが、本人はそんな余裕はないようで。
それぐらい痛いってことですよね。

 

奥さんの食事も終わり(と言ってもスイカを少し食べただけ)、今日も長丁場になるだろうから私も昼食を済ませておこうと、陣痛室を出て1階のカフェに行こうとしたら、さすがに昼時なので満席近い状態。

少し離れたところに松屋とかコンビニがあるので、そのあたりに行こうかなと思ったその時、電話が鳴りました。

画面をみたら、それは奥さんからの電話。

なんか買ってきて欲しいのかな?と思って電話に出ると、

 

「分娩室に入ったから戻ってきて」

 

とのこと。

 

え?

 

俺が陣痛室出てから5分も経ってないよ?・・・

 

どうやら、私が陣痛室を出てすぐに助産師さんが子宮口の確認をしたら10センチに開いてて、至急分娩室に移動!ってなったようです。

全然、張りと痛みは規則的ではなかったのに、そんなことってあるんですね。

 

ということで、急いで陣痛室に戻るとすでに奥さんは分娩台の上に移動していました。

私たちは立ち合いを希望していたので、助産師さんの支持の元、陣痛室から団扇や飲み物、そしてカメラを分娩室に運んでいきます。

この時、分娩室の時間は昼の12時45分

助産師さんは黙々と出産の分娩を進めていきます。

 

ちょっと気になったのは準備してる助産師さんが1人きりってこと。
普段からそうなのか、今日はお昼時だからそうなのかは不明ですが。

こっちはハラハラドキドキ、助産師さんは冷静に淡々と準備を進めているのが対照的でした。

驚いたのが、準備をしつつこちらに背を向けながら、「いきみたかったら、いきんでくださいねー」っていう言葉。

受け取る人いないのに、いきんで大丈夫なの?って心配になりました(笑)
当たり前ですが、子宮口は開いているものの、そんなすぐには出てこないですよね^^;

 

分娩室に着いてから10~15分ぐらい経ったころに続々と人が集まってきました。

実はこのときが一番感極まってしまって涙を堪えるのに必死でした(笑)

もう少しで産まれるんやーって。
まだ、分娩の準備が終わった段階なのに(笑)

 

そして、人も集まり分娩も始まって、1~2分おきぐらいに来る陣痛に合わせて奥さんがいきむ。
収まったら少し休んで、また陣痛に合わせていきむ。ってのを何度か繰り返し、時刻は13時15分。分娩室に入ってから30分ほど経ちました。

私はその間、手を握ったり、団扇を仰いだりしていました。

 

すると、助産師さんが

「もうすぐですよー、はい、あと30分後には赤ちゃんに会えますからね~」

と。

 

え?そんなすぐに産まれるの?
疑心暗鬼になりましたが、奥さんに腰元にあるレバーを握って、いきむときに重い荷物を持ち上げるようにレバーを引き上げながらいきんでください。
という言葉と共に分娩は最終局面へ。

 

私はというと、ついに握っていた手も離され(奥さんはレバーを握っている)、ただの団扇係りとなってしまい、相変わらず手持ちぶたさと、何も力になれないもどかしさ、なんとか無事に産まれてくれという想いでいっぱいでした。

 

そしてついにその時は来ました。

 

まずは頭が出てきたところで、助産師さんが「赤ちゃんの頭が出ましたよー、見えますかー?」と頭を見せてくれたのですが、一生懸命泣こうとしてる頭が見えたと思った次の瞬間。

 

ずるっと身体も無事に出てきて、13時46分めでたく出産です。

 

分娩室に入って約1時間、なんだか私にとっては一瞬の出来事で、気が付いたら産まれてたって感じでした。

個人的な事情もあり、五体満足無事に産まれてくれたことに、感動よりも安堵の方が強く、うるっとは来ましたが号泣とはなりませんでした^^;

ほんと、約10か月間、赤ちゃんも奥さんも本当に頑張ってくれました。感謝しかないですほんとに。

 

その後、奥さんと赤ちゃんのカンガルーケアを5分ほどした後、助産師さんが私にも少し抱かせてくれました。

産まれたばかりで、お世辞にも可愛い顔ではありませんが、愛しくて愛しくて。
そして、思いのほか小さい身体に、しっかりと父親として守っていってあげないといけないなと腹を括りました。

 

分娩室で3人で写真撮影をし、赤ちゃんは別部屋へ。

私たちの病院は赤ちゃんは別部屋での入院となり、一緒の部屋にはいれません。

両親であれば15時~20時の面会時間であれば面会室で触れ合うことができ、それ以外では奥さんは3時間おきの授乳の時に会えるって感じです。

 

入院中、他の妊婦さんの様子を見ていたわりには、奥さんは元気な様子だったので、出産から3時間後に車いすに乗って赤ちゃんと初面会。

まだ産まれたてで、まぶたも顔もパンパンですが、本当に可愛いです(笑)
世の親バカと言われる人の気持ちが分かりました(笑)

 

そんなこんなで、いっちゃんと私たち夫婦3人の生活がここから始まったのです。

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